みなさんアフリカってどんな所だと思いますか?
私のイメージは
- 身体能力高い
- めちゃめちゃ田舎
- 栄養失調とか多い
- 貧乏
こんなイメージでした。
この前また「YouTube大学」の「超加速経済アフリカ」の動画をみてびっくりして、
思わず書籍もよんじゃいました。
控えめに言ってめちゃめちゃ面白かったです。
今回は動画のまとめと書籍で私が知ったことを要約してお伝えしていきたいと思います。
アフリカやばいです。
では、解説していきます。
とんでもないサイズ
アフリカの大きさはどれくらいでしょう?
地球儀をみると普通に大きいですよね。
実はあのサイズ感はかなり過小評価されています。
立体を平面の地図にすると一部縮尺が小さくなるのでアフリカはあのサイズなのですが、
実際は「アメリカ+中国+EU+日本」が丸々入るサイズ 3,022k㎡です。
東西が7400㎞くらいなので「東京からシアトル」くらいの距離があります。
そう聞くととんでもない国土ですよね。
その広大な国土で大量の資源を保有している大陸でもあります。
人口と労働年齢
アフリカは国土が広いだけでなく人口もとんでもない多さです。
現在でもおよそ13憶人これが2050年には世界人口の25%である25億人になると予測されています。
さらにアフリカで人口が多い年代は19から20代前半の働き盛りです。
これが何を意味するかというと
- 働き手が多い
- 購買意欲が高い年代が多い
- 将来性が高い
以上の予測が可能です。
どういうことかというと。
若い世代が多いという事はそれだけ今後長い期間働き手が確保出来るという事です。
そのため経済的な発展が見込まれますし、将来性もたかい。
また、購買意欲が高いことも予想できるので新たな商品開発やサービスが生まれることも考えられます。
経済力
アフリカって凄く貧乏な国ってイメージがだったんですけど、実際はちがうようです。
日本の平均給料より多い地域が存在するって信じられますか?
ケニアでは900万円程度の世帯年収の世帯が10万程あります。
エジプトの首都カイロでは46%ほどが日本の平均年収と同じくらいの水準で生活しています。
どうですか、少しイメージがかわりませんか。
GDPも今では東南アジアと同程度。
新幹線・高速道路・巨大なショッピングセンターまで存在しています。
もはや日本の田舎よりずっと発展してますよね。
生活習慣病
最近ではほとんど飢餓がないそうです。
NPOの支援や輸送技術・通信技術の発展で食料が適切に届けられるようになって
栄養失調でなくなる人は劇的に少なくなったそうです。
今では逆に糖尿病などの生活習慣病が問題になっているとか。
他にも「エボラ・マラリア・HIV」などでなくなる人もまだ多く医療が必要とされています。
電気はなくてもスマホはある
アフリカ全体でみると電気の普及率は4割ほどです。
半分の地域は電気が通っていません。
ただしこれは余りにも国土が広いのでこれから普及していく段階ともいます。
電気は半分ほどでもスマホの普及率は凄いです。
成人男性のほぼ全員がスマホを保有しています。
それはアフリカではスマホがないと生活できないからです。
アフリカでは3割ほどのお金持ちしか銀行口座を持っていません。
そのためスマホの電子マネーで支払いや預金を行います。
その名も「M-PESA」です。
M-PESAは日本のPAYPAYやsuicaとはレベルが違います。
アフリカの電話は基本的にプリペイド式です。
そのチャージした通話料で支払いや送金が出来て、繰り越し分も同じように使えます。
預金すれば金利がつきますし、現金に戻すことも出来ます。
つまりスマホが有ればお金に関することはなんでもできます。
6桁の数字でやり取りするので、さいきんの物乞いは空き缶ではなく6桁の数字を持って道に立っているみたいですよ。
スマホは大体23,000円くらいで、ほとんどが「1日50円の毎日払い」をチャージから払うみたいです。
本体の他に充電用のソーラーパネル付きで支払いが滞ると充電出来なくなのでみんなしっかり払っています。
このサービスを提供している「safari COM」には利用状況が全て入ってくるため、その情報をもとにローンまでできます。
- 預金
- 送金
- ローン
- 現金化
この4つフルバンキングサービスを提供できるというのは他の地域よりかなり進んでいる部分です。
国が作った通貨ではない新しい通貨システムとして世界に広がるポテンシャルを持つサービスだと思います。
中国との関係
スマホは凄いのは分かるけど電波はどうなのと思いませんか?
私は思いました。
中国の基地局会社があらゆる地域に基地局をつくり、今ではサバンナの砂漠でも電波が通りますしマサイ族ですらスマホで電話しています。
基地局以外にも道路や電車などのインフラも中国からの投資で作っています。
中国はアフリカにあるレアアースや石油資源を抑えるのはもちろんの事、
アフリカにある55の国の票を取りに来ています。
国連の会議で投じられる票は国の大きさに関係なく1票のため、アフリカの55国からの票を集めれればかなり国際世論の票を持つことになります。
実際中国は台湾と国交がある国には支援を行わないという条件をつけており、以前は10か国が台湾と国交がありましたが今では1か国のみになっています。
こう見ると中国は「一帯一路計画」を本気で勧めていくつもりに見えますね。
スケールが他の国とは違いますね。
イノベーション
規制や既得権益のすくないアフリカでは数多くのイノベーションが起きています。
先ほどお伝えしたM-PESAもその一つですが他にいくつもありますのでご紹介します。
ドローン輸送
アフリカの空ではドローンが飛んでいます。
ドローンとはいっても日本で飛んでいるようなプロペラ式ではないですよ。
固定翼でカタパルトから発射され時速80キロで飛ぶ超高速のドローンです。
もちろん自立飛行型なので効率的です。
何を運んでいるかというと「血液」です。
まだまだ血液を長期保存するのが難しいので空から高速で運んでいるんです。
1日200回ほど運ばれているそうです。
大量のデータが集まることでどんどん効率的で安全な飛行がされていきます。
遠隔診療とAI診察
日本とちがい病院が全然なく医師も足りないという現実があります。
また、海外の診療費は日本ほど安くなく病院に行けなくてなくなる人がいるというのも大きな社会問題でした。
そこでアメリカの会社がAI診療と遠隔診療をはじめました。
患者はAIにむけ症状等を伝えます、するとそれに合わせAIが返答し看護師の対応が必要であれば看護師に引継ぎ、看護師での対応が難しければ医師が診察します。
実際にはAIと看護師だけで対応できるものが殆どで、病院で対応したのは2割ほどでした。
費用もAI診察であれば数十円ほどで可能なのでかなり安いです、
日本でも医療費が問題になっていますし、軽い風邪ならAIで十分なのでぜひ導入してほしいです。
まとめ
現実のアフリカが見えてきましたか?
今回の内容は
- アフリカの大きさ
- 人口と経済
- 中国とインフラ
- アフリカでのイノベーション
このような内容でした。
著者が言うにはアフリカのこれからは以前日本が経験してきた経済発展と同じように進んでいくようです。
そうであれば、日本は今後何がアフリカで求められる商品かイメージ出来るはずです。
実際にいくつか日本からアフリカへのビジネスで成功している事例も提示されていました。
私自身はビジネスをしていませんが、投資対象としてみたときのアフリカはこれまでとは180度かわりました。
個人的にはいつか必ずアフリカの時代が来るんだろうなと思いました。
今回の記事がお役に立てばうれしいです。